「クラウドワークスに火消し案件が掲載されていたの?」
「火消し案件の内容について詳しく知りたい」
「クラウドワークスって悪徳企業なの?」
この記事をご覧になっている方は、このような情報を知りたいのではないでしょうか?
そこで今回は、クラウドワークスに火消し案件が掲載されていた件について、詳しく解説していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
クラウドワークスに火消し案件が掲載されていた事件の概要
大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスに、火消し案件が掲載されていたことが分かりました。
こちらの事件の概要について、詳しくチェックしていきましょう。
政治に対する意見を求める案件が掲載される
2017年9月20日、クラウドワークス上にとある案件が掲載されました。
案件の内容については、以下の写真をご覧ください。
画像参照元:BuzzFeedNews
クラウドワークスには、「政治系の記事作成。保守の思想を持っている方限定」というタイトルの案件が掲載されていました。
記事テーマには、「日本にとって何がベストなのか保守派の立場から書いてください」と記載があります。
あからさまに、世論操作や火消しを行う目的の案件であることが確認できますね。
掲載された火消し案件の募集要項
案件の募集要項についても、より詳しく見ていきましょう。
募集しているライターの特徴としては、「政治に詳しい方」と記載。
また、保守系の立場を徹底している理由については、「応募主が保守派であるから」という説明がされていました。
保守派限定という点に関しても、疑問を感じます。
また、案件には記事作成の例として、以下のような文章が掲載されていたそうですよ。
以下の例を見ても、かなり怪しげな案件であることが分かるのではないでしょうか。
憲法9条を改正し、軍隊を保有すること、当然だと思っています。
国際法上も当然の権利として認められていることが憲法では否定されているので、これは絶対に改正すべきです。
安倍総理の改正案では緩いです
引用元:BuzzFeedNews
さらに、案件に関連サイトとして掲載されていた「せいじ.jp」には、以下のような見出しの記事が公開されていたそうです。(現在は閲覧することが出来なくなっています。)
「北朝鮮をはじめ外国人に生活保護を与える日本は自滅」
「日本には本当のリベラルは存在しない。いるのは反日だけ」
引用元:BuzzFeedNews
火消し案件の掲載停止
こちらの案件が掲載されていたことは、Twitterで拡散。
そして、翌日の2017年9月21日に、案件の掲載が停止されてしまいました。
案件の掲載を停止した理由としては、クラウドワークスの利用規約に違反するためとのことでした。
クラウドワークス側は、この火消し案件の掲載騒動について、ブログを通じて以下のように述べています。
当社は政治系ブログ記事作成の案件に関して、利用規約および仕事依頼ガイドラインに反する案件と判断し、掲載を中断いたしました。
現在類似の違反案件について確認を行っており、今後も該当した場合は、即座に掲載を中断いたします。
引用元:クラウドワークスお知らせブログ
また、これまでも政治にかかわる案件に対しては、対策を講じてきたという旨も述べられています。
こちらが、クラウドワークスに火消し案件が掲載されていた事件の全貌です。
補足:火消し案件はクラウドワークスが意図的に掲載したという意見も
火消し案件は、クラウドワークスの運営側の処理によって、迅速に削除されました。
その一方で、今回の案件はクラウドワークスが意図的に掲載していたのではないかという意見も掲載されていることも事実です。
クラウドソーシング依頼でたまたま発覚したけど→https://t.co/NeHIJuj9BR こういう火消しや他人への攻撃作業って「業者」あるいはグループが組織的にやっているということをもっともっと広めていかないとダメなんだろうね。 https://t.co/La4jA6jelt
— 津田大介 (@tsuda) September 23, 2017
こちらのツイートでは、今回の案件を含む火消しや他者への攻撃作業は、業者ぐるみで行われていると述べられています。
リツイートやいいね数を見ると、かなりん反響を呼んでいることが分かります。
また、このツイートのコメントには、こうした火消し案件の出所について調査すべきだという声が、多数掲載されていました。
この事件の真相については分かりませんが、ものの見方によってはそのように捉えられてしまうことも事実だと言えますね。
補足:クラウドワークスとは?
画像参照元:クラウドワークス
クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングです。
クラウドワークスは、取引額・国内シェア・ユーザー数でNo.1を獲得しており、多くの方から利用されています。
案件としては、ライティング・システム開発・翻訳・イラストなど、幅広い仕事ジャンルに対応していますよ。
そして、クラウドワークスの最大の特徴は、豊富な案件数です。
実際にサイトを検索してみたところ、6875件の仕事が掲載されていました。(2020年6月3日現在)
そのため、幅広い案件の中から仕事を検索することが出来ます。
仕事の受注のみならず、発注も手軽にできるという点も非常におすすめです。
利用者としては、個人のみならず企業の方も頻繁に利用されていますよ!
クラウドワークスの評判について気になった方は、以下の記事をチェックしてみてください。
クラウドワークスには他にも火消し案件が掲載されていた!?
クラウドワークスに火消し案件が掲載されていた事件について、一連の流れを解説してきました。
実は今回の事件以外にも、火消し案件は掲載されていたのです。
実際にどのような案件が掲載されていたのか、詳しく見ていきましょう。
過去に掲載されていた火消し案件について
画像参照元:BuzzFeedNews
先ほど紹介した案件が掲載される4カ月前の2017年5月に、写真のような案件が掲載されていることが分かりました。
仕事の内容は、保守系まとめブログサイトの運営管理。
保守系のニュースを探して、それを記事にするといった内容です。
こちらの案件の掲載が、規約違反で停止になったのかを把握することは出来ませんでした。
ただし、案件に応募している人はおらず、6月ごろに案件の募集は停止されていたそうです。
案件の内容だけ見ると、先ほど紹介した火消し案件とほとんど変わりないですよね。
クラウドワークス上には、常にこのような政治に関する案件が掲載されているということでしょうか?
羽生結弦選手に関連した珍バイト事件
クラウドワークス上に、他者を攻撃するような案件が掲載されていることが発覚して話題を呼びました。
案件の内容はこちらとなります。
画像参照元:羽生結弦くんAA応援コラムブログ
こちらはプロスケート選手の羽生結弦さんに関する案件となります。
案件には、「キモスギ」「嫌い」「ナルシスト」のどれかを使って、羽生選手について記事を書いてほしいと記載されていました。
見ているだけで、いい気持ちにはならないですよね。
冒頭で紹介した火消し案件では、保守派の事を擁護するような内容でした。
その一方で、こちらの案件では、特定の人を否定するような案件内容となっています。
2つの案件は、やっていることは真逆ですが、似た性質を持っているといえますね。
こちらの件については、J-castというニュースサイトが調査を進めたそうです。
しかし、過去にJ-castには「ユズリスト怖い」といった、ファンを否定するような記事が掲載されていたこともあるそうですよ。
そのため、一部のファンからは、今回の調査は火消しを行うために行っているのではないかという意見も上がりました。
・SNSなどを通じて、羽生選手に悪影響を及ぼそうとしている
補足:クラウドワークス上にこれらの案件を掲載する理由
すでにお分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、ここまでに紹介したような案件を掲載する理由はただ一つ。
それは印象操作を行うためです。
現代はインターネットが発達していて、情報をすぐにキャッチできる時代となっています。
そのため、インターネットの記事やSNSを通じて簡単に情報発信を行うことが可能です。
先ほどの政治に関する案件と羽生選手に関する案件について、依頼主がどのような結果を求めているかを予測していきます。
- 政治に関する案件:保守派の記事を大量に作成する⇒世間的に保守派の意見が多いと認識される⇒世論操作に繋がる
- 羽生選手に関する案件⇒羽生選手に対する悪質なコメントが多数寄せられる⇒ファンの間で話題となる⇒羽生選手の目に悪質なコメントが直接届く
クラウドワークスに存在する、もう一つの意味での火消し案件
ここで改めて、「火消し」という言葉の意味について確認しておきましょう。
火消しは、以下のような意味を指します。
「火消し」という言葉の意味
①火災が起こった際に、火を消すこと
②騒動や危機などを解決するために行動するさま
インターネット上では、特に②の意味合いで火消しが使われています。
つまり、これまで解説してきた政治に関する案件や羽生選手に関する案件は、ネット上の騒動を抑制するために掲載されていたということです。
しかし、クラウドワークスにはもう一つの意味での火消し案件が掲載されています。
それは、業務上の危機を解決するための火消し案件です。
- 作業量が多すぎて、処理が追い付かなくなった
- とにかく人手が足らず、手数が欲しい
- 取り組んでいる仕事内容が難しすぎる
これらの理由から、仕事を途中で頓挫してしまう方はたくさんいらっしゃります。
そうした案件が、クラウドワークスに掲載されてしまうのです。
いわゆる、たらいまわし案件です。
誤って火消し案件を受注してしまうと、自身の首を絞めることに繋がりますので注意してください。
ランサーズでネトウヨが火消し案件を掲載していた件
政治的な意見を求める案件が、クラウドワークス上に掲載されていたことが分かりました。
これらの案件は、ネット右翼(ネトウヨ)によって行われたものだと推測できます。
ネトウヨの実際の活動例として、クラウドソーシングサイトのランサーズに案件を掲載していた事件がありますので、そちらを解説していきたいと思います。
ネトウヨがランサーズでネット工作案件を掲載
画像参照元:から揚げ速報
こちらの案件は、大手クラウドソーシングサイトのランサーズに、2020年2月に掲載されたものです。
概要には、安倍総理のいいところを述べるエピソードを募集するという旨が述べられていました。
案件の内容としては、800文字程度で安倍首相についての記事作成を行うといったものです。
初心者向けの案件であるため、誰でも気軽に応募してしまいそうですよね。
ランサーズと安倍首相(政権)の怪しい関係が発覚
この案件が掲載されたのち、ランサーズと安倍首相の間に怪しい関係が発覚してしまいます。
具体的には以下のような行動が確認できました。
- 安倍政権を擁護するツイートが大量発生
- ブルーベリーフラペチーノの画像が大量発生
- ランサーズの社長が安倍総理と会食
- ランサーズの取引先から、内閣府の文字が削除される
このような行動があったことから、ランサーズに対してネット工作疑惑が浮かびました。
こちらの真相についてですが、ランサーズの社長は事実無根であるという意見を述べています。
その裏付けとして、以下のような情報が確認できました。
- 安倍首相との会食⇒複数人での食事であったことから癒着はないのでは?
- 取引先から内閣府を削除⇒取引は2015年の一度だけ。 誤解を防ぐために削除した。
- 内閣府からの案件の依頼⇒公式サイトで完全否定
- 印象操作案件⇒案件が発見され次第削除されていた
以上が、ネトウヨがランサーズで行ったネット工作事件の概要です。
この他にも、様々な活動を通じて、印象操作を行うこと試みています。
まとめ
今回は、クラウドソーシングにおける火消し案件について詳しく解説してきました。
・クラウドソーシングには印象操作案件が一定数掲載されている
・無理難題を押し付けられる火消し案件もあるので注意が必要
クラウドワークスは、案件に対して迅速な対応を行ったものの、その真相は明らかではありません。
ただし、クラウドワークスを含むクラウドソーシングに、火消し案件が多数掲載されているということは、 まぎれもない事実です!
たらい回しにされた火消し案件の存在についても、十分に注意してくださいね。
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