「クラウドソーシングを始めたいけど仕事はどんなものがあるんだろう?」
「クラウドソーシングの文字起こしって私でもできるかな?」
「文字起こしの実態を知りたい!」
この記事をご覧になっている方はこのようなことを考えているのではないでしょうか?
そこで 今回は、クラウドソーシング初心者さん向けに文字起こしの概要や実態について解説していきたいと思います。
是非最後まで読んでいただけると幸いです。
クラウドソーシングの文字起こしは初心者でもできる?
文字起こしはクラウドソーシングサイトの中でも簡単な作業の部類なので、慣れてしまえば初心者さんでも可能です。
クラウドソーシングでは一般的に3つの募集形態がありますが、文字起こしはこの中の「タスク形式」に当てはまります。
タスク形式の特徴としては「募集される人数が多い」、「簡単な作業」、そして「単価が安い」などが挙げられるでしょう。
実際、クラウドソーシングを始めたばかりの初心者さんはスキルがなく、このようなタスク形式の案件に募集することが多いです。
また、「テープ起こし」と呼ばれることもあるので覚えておいた方が良いでしょう。
以下で文字起こしの具体的な仕事内容や報酬の相場について詳しく解説していきます。
是非参考にしていただければ幸いです。
文字起こしの主な業務内容は?
文字起こしは慣れてしまえば誰にでもできる簡単な作業です。
YouTubeの字幕作りや、インタビュー音声の文字起こしなどの案件が募集されることが多いでしょう。
以下でもっと具体的な業務内容について説明していきます。
文字起こしを受注する際に覚えておいた方がいいポイント
文字起こしは特に専門知識や技術は必要ないですが、最低限覚えておいた方がいい語彙やルール等は存在します。
例えば受注の際によく聞く言葉が以下のようなものです。
・ケバどり=あー、えーなどの意味のない言葉を取り除く
・整文=話し言葉ではなく書き言葉に変えて文章整理も行う=要約
業務内容の説明欄に上記3つのどれかが指定されていることが多いので毎回きちんと確認しましょう。
また、業務内容の説明の際「指定条件」というものが存在します。
以下のような項目がよく指定されるので確認しておきましょう。
・表現のブレ(WordPressかワードプレスか)
・ですます調、である調
・聞き取れない文章の書き方(###、?)
・納品ファイル(wordやtxt.)
指定された内容はきちんと守らないと業務終了後に訂正をすることになりますし、依頼者さんにも悪い印象を与えてしまいます。
依頼者さんによってこの指定条件はかなり異なるので依頼を受けるときは注意しましょう。
文字起こしを受注できるおすすめクラウドソーシングサイト紹介
クラウドソーシングサイトはいくつも存在しますが、初心者さんであれば安全で使い勝手の良いサイトに登録したい方が多いと思います。
一般的に「大手のクラウドソーシングサイト」と聞くと、多くのクラウドワーカーは以下の二つを思い浮かべることが多いでしょう。
・クラウドワークス
・ランサーズ
この2つのクラウドソーシングサイトについて少し詳しくお話ししていきます。
クラウドワークス
画像引用:クラウドワークス 公式サイト
数多くあるクラウドソーシングサイトのなかでも有数の規模で、国内利用者数1位を誇る大手クラウドソーシングサイトです。
募集されている業種は200種類を超えており、毎日様々な案件が追加されていきます。
王道中の王道ですが、大手が故に業種によっては募集が殺到していて、競争率が高いことがあるので注意が必要です。
ランサーズ
画像引用:ランサーズ 公式サイト
ランサーズもクラウドワークスと同等の規模を誇る国内で最初に立ち上げられたクラウドソーシングサイトです。
大企業や政府関係者なども利用しているため運営の信頼度はかなり高いと言えます。
しかし政府が利用しているが故にまれにネット上で炎上?してしまうことがあるので、そのようなことが気にならない方にはおすすめです。
文字起こしの作業の大まかな順序を解説!
いざ案件をもらえた!となっても、仕事の進め方がわからなければどうしようもありません。
順序ごとに説明していくので初めて文字起こしをする方は是非参考にしてみてください。
①案件を見つけて応募する
②依頼がくる(仮払い終了後業務開始)
③発注者との相談、音声ファイルの引き渡し、指定条件確認(上記で解説したような表記、表現の統一、文体など)
④音声を聴きながらとにかく書き進める
⑤聞き取れなかったところは指定された記号で埋めて、何分かを一緒にかく(例:### 3:17 など)
⑥全部書き終わったら聞き取れなかった箇所に戻る(速度を変えたり、イコライザ調節をする)
⑦校正(指定条件から外れていないか、文章の抜けはないか、誤字脱字はないか、など)
⑧指定されたファイルで納品!
人によってやり方は違いますが、一般的な作業の流れはこのような感じになると思います。
この方がやりやすい!と独自の方法を見つけられた方はそれに従って進めていく方が良いでしょう。
文字起こしの作業時間はどれくらいかかる?
上記の作業工程のうち①〜③は応募時を含みますが、④〜⑧の作業自体にかかる時間はどれくらいかかるのでしょうか?
文字起こしの慣れ不慣れにもよりますが、一般的には「音声時間の4〜5倍=作業時間」と言われています。
想像よりもかかるな、と思った方が多いと思います。
しかし、これはあくまでも目安であって、慣れてない人はもっとかかりますし、慣れている人はもっと短時間で完成させることも可能です。
練習すれば作業時間は短縮できますが、それでも音声時間の2〜3倍はかかると思っておいた方が無難だと思います。
文字起こしをするにおいて必要なスキルや、準備するものはある?
上記で初心者さんでもできる簡単作業なので高度な技術は必要ない、と説明しましたが果たして本当にそうなのでしょうか?
専門技術は必要ありませんが、「集中力」と「タイピングスキル」はある程度必要になってきます。
また、作業環境を整えるためにパソコンも準備しておいた方が無難です。
以下でより詳しく解説していきます。
ある程度の集中力
10分程度の短い音声なら大丈夫ですが、1時間を超えるものだとかなりの集中力が必要になります。
上記で解説したように、1時間の音声の文字起こしにかかる作業時間は平均4〜5時間です。
その4〜5時間の間、何度も同じ内容の音声を聞いてひたすらタイピングで打ち込んでいく、というのは相当な集中力と忍耐力が必要なのが想像できます。
また、集中力が必要なだけでなくかなり神経を使う作業なので心身も疲弊してしまうはずです。
そのため、初心者さんは作業時間が1時間以内に収まるような10分程度の音声から始めていくことをお勧めします。
タイピングスキル/ブラインドタッチ
文字起こしをするにおいてタイピングスキルは必須と言っても過言ではありません。
誰しも簡単に想像できると思いますが、タイピングが遅い人と速い人、どちらの方が早く作業を終えられるでしょうか?
もちろん、ほぼ100%の人がタイピングが速い人、と答えるはずです。
話者と同じスピードで打てた方が効率がいいので、タイピングに自信がない人はまずタイピングの練習をすることをお勧めします。
以下のE-typingというサイトでは楽しくタイピングの練習をすることが可能です。
カテゴリーもたくさんあるので好きなものを選んで練習してみましょう。
練習するたびにランクが上がっていくので一度やるとハマってしまいます。
レベルチェックもあるので気になる方は試してみてください!
専門知識(案件による)
案件によって違うので一概には言えませんが、中には専門知識が必要な案件もあります。
例としてあげられるのは、専門的な分野のディスカッションや、英語でのインタビューなどです。
このような案件の単価は比較的高めに設定されているので、自分の得意分野の文字起こしの場合はどんどん挑戦してみましょう。
効率よく稼げるのでお勧めです。
パソコンとイヤホン/ヘッドホンは必須!
文字起こしの案件はwordでの納品が多いため、パソコンがあった方が楽に仕事を進められます。
もちろん、スマホ可の案件もありますが数が少なく、スマホしか持っていない人が殺到してしまうのでなかなか案件の成約にたどり着けません。
スマホだと作業効率も落ちてしまうのでパソコンがある方はパソコンを使用する方がお勧めです。
また、イヤホンやヘッドホンがあると尚良いでしょう。
聞き取りづらい部分も、音質がいいオーディオ機器だと聞こえることもあるので作業時間の短縮につながります。
外出先や、家の中でも家族がいて集中できない時などに使用することで、場所や時間を問わずに作業できるのも嬉しいポイントです。
クラウドソーシングサイト上での文字起こしの相場は?
文字起こしの相場、といっても発注者さんや音声の内容、難易度等によって大きく異なるので一概には言えません。
しかし、おおよその時給やどれくらい稼げるのか、という点が気になる方は多いと思います。
以下で実在する案件を例に挙げながら、相場を予想していくので参考にしてみてください。
文字起こしの報酬は音声の長さではなく難易度によって決まる!
音声の長さによってもある程度変わりますが、音声の内容や文字起こしの難易度によって変わることが多いです。
具体的な例としては以下のようなものが挙げられます。
求められている能力が高いほど報酬も高い、ということです。
専門知識ではなくとも実際の文字起こしの難易度(周りの環境や話者の多さ)にも比例する傾向があります。
また、案件ごとの報酬例は以下のようなものが多いです。
もちろん以上の例より安い/高い報酬の案件もあると思いますが、あまりにも大きく外れすぎている案件は注意が必要です。
高すぎても募集内容と実際の業務内容がかけ離れている可能性がありますし、安すぎても低単価で働かせようとしているにすぎません。
できる限り相場に見合った案件探しをすることが安全に楽しく仕事を進めていけるポイントでしょう。
文字起こしは時給換算だといくら?
文字起こしは時給換算にすると1,000円くらいになります。
上記で解説したように、60分の案件の単価が5,000円だとしても、文字起こしに4-5時間かかるため5,000円÷5時間で時給は1,000円です。
慣れてないと時給はもっと低くなるので、時給1,000円以下とすると普通にアルバイトをした方が稼げる計算になってしまいます。
逆に言えば技術を極めることにより時給を上げることも可能なので、もっと高時給にしたい!という方は以下の方法を試すと良いでしょう。
・自分の得意分野の文字起こしの案件に募集する
・何度も案件をこなして自分なりの効率的なやり方を見つける
頑張り次第で時給が上がるのはクラウドソーシングの出来高制ならではのメリットだと言えます。
ずばり、文字起こしはおすすめできる?
残念ながら、クラウドソーシングの文字起こしの仕事はあまりおすすめできません。
文字起こしのような簡単作業は初心者さんの実績や評価貯めには最適ですが、稼ぐことを目的にやるのは避けた方が無難です。
時給1,000円、と聞くと悪くないように思えますが、クラウドソーシングではもっと上を目指すことができます。
また、初心者さんにはピンとこないかもしれませんが、簡単作業は続けていても自分のスキルになりません。
タイピングスキルは確実に上がりますが、タイピングスキルだけで仕事ができる仕事なんて限られています。
ライティングやプログラミングなどの他の案件であれば、続けていくうちに本職として充分な「スキル」が身につくのです。
将来クラウドソーシングだけで稼ぎたい、と思っている初心者さんは特に、簡単作業で実績と経験を積んだ後は他の業種に移りましょう。
以下で初心者さんにお勧めのスキルがつく業種を紹介していくので参考にしてみてください。
実際に文字起こしをされている方の声
文字起こしの評判や口コミが気になる方も多いと思うので、好評意見と不評意見、どちらもまとめてみました。
好評意見1
クラウドソーシングの案件で、文字起こしとかあるけど、あれって音声入力である程度読み込ませて、それを添削するみたいに編集したら、結構すぐ終わる。
デバイスからデバイスへの読み込みがうまくいかなかったら、自分で音声聞きながら喋って読み込ませれば意外とイケる。
— yuuki .y (@yokoda_y_y_r) November 26, 2019
上記で解説したように、出来高制なのでやり方を工夫すれば時給UPはいくらでも可能だ、という内容です。
一から打ち込むより自動音声認識である程度文字起こしが終了してから、それを手直しする、というのはとても有効な方法だと言えます。
好評意見2
文字起こしだけで月10万円を稼げている方です。
開始からわずか3ヶ月で軌道に乗せるには相当な努力が必要だったと想像できます。
不評意見1
ランサーズとかクラウドワークスで文字起こしとか電話対応もワンチャンありだなとは思ったけど、時間の切り売りにしかならないからやめた。それならまだ本業のための勉強するの方がよさげ
— 19卒会社を辞めたい (@nana_ism_) May 18, 2020
ここでいう時間の切り売り系の仕事とは続けていてもスキルにならない、時間を要するだけの仕事を指します。
上記で解説したように、実績や経験を貯めた後は自分の財産になる仕事に移った方が良さそうです。
不評意見2
クラウドワークスで応募はしているけれど、案件が取れない……文字起こしとかだけだと競争率高いですね……。
— おりょう@YouTuber準備なう (@oryo_ch) October 23, 2019
こちらも上記で解説しましたが、初心者でもできる簡単作業だからこそ応募する人数が多く、競争率が高い傾向にあります。
少しでも競争率を下げるためには専門知識を要する文字起こしに応募すると良いでしょう。
クラウドソーシングで稼ぎたい初心者さんにおすすめの業種紹介!
上記で解説したように、実績と経験を貯めた後は続けていて自分のスキルになる業種を選ぶ方がお勧めです。
今回が紹介するのはライティング、プログラミング、イラスト/ロゴ作成の3つですが、これ以外にも自分の糧となる業種はたくさんあります。
自分に合うものを探してみましょう。
また、以下のサイトで誰でも稼げるようになるコツを紹介してるので参考にしてみてください。
おすすめ業種①ライティング
このようなサイトの記事を書いたり、本を執筆したりと内容は様々ですが、文章を書くのが好きな人にお勧めな業種です。
ライティングには記事単価と文字単価が存在しますが後者の方が主流でしょう。
文字単価はライターの技術や執筆する内容によって変わりますが、相場は以下のようなものが多いです。
初心者=文字単価0.1円以下〜0.3円
中級者(経験者)=文字単価0.5円〜1円
上級者(プロ)=文字単価1円〜10円
頑張れば頑張るほど文字単価が上がるので、モチベーションにもつながりやすいと言えます。
最初は慣れるまで大変ですが、一度勉強してしまえば楽に稼げる業種の一つです。
初心者さん歓迎!などと書かれた低単価でライティングを教えてくれる案件も存在するので、最初はそのような案件に応募してみましょう。
おすすめ業種②プログラミング
本気で稼ぎたい人向けの業種です。
勉強にはかなりの時間を要しますが、収入はクラウドソーシング内でもトップクラスです。
プログラミングの知識や資格等はクラウドソーシング以外にも就活などで役に立つので、学生さんや転職希望の方などにもお勧めできます。
プログラミングの実態や勉強方法について解説している記事があるので、気になる方は是非覗いてみてください。
おすすめ業種③イラスト/ロゴ作成
もともと美術系が好きな人にお勧めできる業種です。
スキルがないとできないお仕事なので就ける人は限られていますが、もともと好きなことであれば技術を伸ばすのも難しくないでしょう。
イラスト系のお仕事は冒頭の方で紹介した募集形式のうち、コンペ形式で募集されることが多いです。
コンペ形式だとタスク形式やプロジェクト形式と違い、募集人数が1人に限られるので競争率はダントツで高くなります。
そのため収入が不安定になりがちですが、イラスト系のお仕事の相場は10万前後と言われているので1ヶ月に1〜2回案件が獲得できれば充分です。
まとめ
文字起こしは初心者さんが実績や評価をためる時にはおすすめですが、稼ぐために継続していくには適さない、ということがわかりました。
クラウドソーシングサイト内には時給ももっと高く、自分のスキルにもなる仕事がたくさんあるのでそれらを目標に頑張りましょう。
どちらにせよ、最初は実績と評価を貯めるためにタスク案件をいくつもこなしていかなければならないことには変わりありません。
気になる方はこの機会に是非、今回紹介したクラウドソーシングサイトに登録してみてはいかがでしょうか?
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