ランサーズで得た収入は確定申告するべきなのか?
確定申告する際の注意点を知りたい。
このような悩みを抱えている方も、多いのではないかと思います。
そこで今回は、
- ランサーズで得た収入を確定申告する方法
- ランサーズで確定申告する際の注意点
- ランサーズにおける源泉徴収について
これらの情報を記事にまとめていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
ランサーズで得た収入を確定申告する方法
ランサーズで収入を得た場合、収入額によって確定申告をしなければならない可能性があります。
そこで、ランサーズで得た収入を確定申告しなければならない場合と、確定申告する方法について解説していきたいと思います。
STEP①:ランサーズでの収入が確定申告の対象かチェックする
まずは、ランサーズで得ている収入が、確定申告の対象となっているのかを調べる必要があります。
確定申告が必要なケースは、以下の2パターンです。
①ランサーズを副業としていて、ランサーズで年間20万円以上の所得を得た場合
②ランサーズを専業としていて、ランサーズで年間38万円以上の所得を得た場合
(給与を2か所以上から得ていて、年末調整を受けなかった給料とその他の所得が38万円以上の場合)
ご自身が確定申告の対象となっているか、今一度チェックしてみましょう。
上記に当てはまらない場合は、確定申告を行う必要がありませんので、安心してください。
STEP②:ランサーズの収入に基づき確定申告を行う
自身が確定申告の対象となっていた場合は、確定申告を行う必要があります。
確定申告を行う方法は、大きく分けて3つあります。
①確定申告書類に手書きで記入をする
②国税庁が提供している確定申告書作成コーナーを利用する
③確定申告のフリーソフトを利用する
以上の中から、ご自身がやりやすい方法で確定申告を行いましょう。
補足:ランサーズで受け取った報酬を確認する方法
確定申告を行うために、ランサーズで獲得した報酬を確認したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ランサーズでの報酬一覧は、マイページの入出金管理にある入出金履歴から確認することが出来ます。(写真参照)
こちらのページの情報を参考に、確定申告を行ってください!
補足:ランサーズでは年間収支を確認可能
画像出典元:Lancers
ランサーズでは、年間の収支を一覧で確認することが出来ます。
こちらの機能を使えば、報酬・システム利用料・源泉徴収額をまとめて確認することが可能ですよ!
そのため、確定申告を行う際に、非常に便利な機能だと言えます。
こちらの機能は、マイページの「支払管理」の中の、入出金履歴ページにアクセスすることで閲覧可能です。
ランサーズで確定申告をする際の注意事項
ランサーズで確定申告をする際に、疑問点がたくさん浮かんでくるのではないでしょうか?
そこで、ランサーズでの確定申告について、知っておくべき注意事項をまとめていきたいと思います!
ランサーズで得た収入は、確定申告で雑所得にしていい?
ランサーで得た収入はを雑所得とするべきか、それとも事業所得とするべきか悩んでいる方もいらっしゃると思います。
結論から申し上げますと、ランサーズで得た収入は税法上「雑所得」として扱われます。
「雑所得」に区分することにより、業務を行う際にかかった費用を経費として控除することが可能です。
そのため、領収証などをしっかりとそろえておくようにしましょう。
システム手数料や振込手数料は雑費(経費)に含んでOK
ランサーズには、システム手数料と振込手数料という2つの手数料があります。
これらの手数料を、どのように区分すればいいか悩みますよね。
システム手数料と振込手数料は雑費(経費)に含むという形で記入してください。
最終的に自身の口座に振り込まれる際に、手数料は自動的に支払われているため、収入とは考えにくいためです。
ランサーズで確定申告をしないとどうなる?
確定申告なんて、
しなくてもバレないだろう。。。
ランサーズで得た収入を確定申告をしなくても、デメリットはないと考えている方がいれば、非常に危険であると言えます。
もしもランサーズの収入を確定申告しなかった場合、様々なペナルティを受ける可能性があります。
まずは無申告加算税が発生する可能性が発生します。
また、延滞税が発生してしまうこともあります。
延滞税は納税期限の翌日から、自動的に発生してしまうので、注意が必要です。
ランサーズで確定申告をする際は住所の変更に注意
もしも、ランサーズで収入を得ている際に、住所を変更した場合は注意が必要です。
転居やオフィス移転をした場合は、引っ越し前と引っ越し後の税務署に対して、「所得税・消費税の納税地の移動に関する届出書」を提出する必要があります。
そのため、住居を変更したときには、すぐに届出書を提出するように心がけましょう。
補足:確定申告で会社に副業がバレる可能性あり
確定申告は、通常会社が行ってくれるということを解説しました。
もしも、副業が確定申告の対象となってしまった場合、そのせいで会社に副業がバレてしまう可能性がありますので注意が必要です。
副業としてランサーズを始めたいと考えている方は、今一度会社で副業をすることが可能かをチェックしてください。
副業がバレてしまうと、様々なリスクを背負うことに繋がりますよ。
ランサーズにおける源泉徴収について
ランサーズで得た収入を確定申告する際に、重要となってくるのは源泉徴収です。
ランサーズには給与を支払う際に、源泉徴収の制度を利用する場合があります。
つまり、案件によって、源泉徴収がある場合とない場合の2パターンに分かれるということです。
そのため、確定申告のみならず、源泉徴収に関しても、知っておかなければならないと言えるでしょう。
依頼されている内容が源泉徴収済か確認する方法
画像参照元:Lancers
過去に依頼されていた案件が源泉徴収済みであるかは、先ほどご紹介した「年間収支」から確認することが可能です。
現在依頼されている案件が源泉徴収済か確認するためには、依頼の詳細ページを確認してみましょう。(写真参照)
なおランサーズでは、源泉徴収の扱いを、クライアントに一任しています。
もしも源泉徴収に関して疑問がある場合は、迷わずクライアントに相談をしましょう。
ランサーズにおける確定申告の仕訳(源泉徴収が無い場合)
ランサーズで獲得した報酬の仕訳方で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、源泉徴収がある場合とない場合で、報酬の仕訳方を解説していきたいと思います。
まずは源泉徴収が無い場合での解説です。
今回は、報酬が50,000円(税込)だったと仮定します。
報酬が50000円の場合
- 報酬金額:50,000円(税込)
- システム手数料:10,000円(税込)
- ランサーの手取り:40,000円(税込)
- 口座振込手数料:550円(税込)
こちらを仕訳する場合は、
借方の売掛金(ランサーの手取り):40,000円(税込)
借方の雑費(システム手数料):10,000円(税込)
貸方の売上(報酬全額):50,000円(税込)入金時
普通預金(報酬全額-口座振込手数料):39,450円(税込)
雑費(口座振込手数料):550円
貸方の売掛金(ランサーの手取り):40,000円(税込)
ランサーズにおける確定申告の仕訳(源泉徴収が有る場合)
次に源泉徴収が有る場合を解説していきたいと思います。
こちらに関しても、50,000円の報酬があったと仮定して解説していきますね!
報酬が50,000円の場合
- 報酬金額:50,000円(税込)
- 源泉徴収税:4,640円(税込)
- システム手数料:10,000円(税込)
- ランサーの手取り:35,360円(税込)
- 口座振込手数料:550円(税込)
こちらを仕訳する場合は、
借方の売掛金(ランサーの手取り):35,360円(税込)
仮払税金(源泉徴収税):4,640円(税込)
借方の雑費(システム手数料):10,000円(税込)
貸方の売上(報酬全額):50,000円(税込)入金時
普通預金(報酬全額-口座振込手数料):34,810円(税込)
雑費(口座振込手数料):550円
貸方の売掛金(ランサーの手取り):35,360円(税込)
ランサーズでは源泉徴収票を発行できない
ランサーズでは源泉徴収票を発行することが出来ないため、注意が必要です。
確定申告記入の際に、どうしても源泉徴収票が必要であるという場合は、クライアントに直接相談をしてみましょう。
補足:ランサーズで源泉徴収を計算できるツールについて
システム手数料の計算方法が分からないという方や、源泉徴収額をすぐに計算したいと思っている方には、ランサーズが提供しているシステム手数料計算ツールがおすすめです。
こちらのツールを使用すると、契約金額を入力するだけで、すぐにランサーの手取りや源泉徴収額を自動で計算してくれます。
計算の手間が省けるため、確定申告を行う時間を短縮することが出来ますよ!
まとめ
今回は、ランサーズで確定申告を行う際のやり方や注意点を解説してきました。
・確定申告を行わないペナルティが発生する可能性がある
・確定申告する際には源泉徴収にも要注意
ランサーズで得た収入は確定申告をしなければならないということを、理解していただけましたでしょうか?
特に、会社員からフリーランスで働き始めた方にとって、確定申告は非常に難しいですよね。
もしも、確定申告でわからないことがった場合は、ランサーズではなくお近くの税務署に相談してみることをおすすめします!
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