仕事をしたい人と仕事を依頼する人をインターネットを通じて繋げてくれる、クラウドソーシングサービス。
「クラウドソーシングで必要なスキルってあるの?」
「クラウドソーシングはスキルがないと稼げない?」
上記のような疑問をお持ちではありませんか?
当記事では、クラウドソーシングで必要なスキルはあるのか、またスキルがなくても稼ぐことはできるのか、余すことなく徹底的に解説していきます。
クラウドソーシングで必要なスキルは?
結論から申しますと、クラウドソーシングで稼ぐにはスキルは必要ありません。
知識や経験がなくても、誰でもできる簡単な仕事がたくさんあるからです。
ただし月に20〜30万円以上稼ぎたいのであれば、専門的なスキルが必要になります。
クラウドソーシングはスキルがなくてもある程度稼げる
収入の目標が月に3〜5万円くらいであれば、スキルがなくとも十分に稼ぐことができます。
費やせる時間が多ければ月に10万円稼ぐことも可能です。
クラウドソーシングで数多く募集されているスキルがなくてもできる仕事として、アンケートや書き起こし、レビュー作成などがあります。
これらは1案件あたりの報酬が少ないのが特徴です。
クラウドソーシングで本格的に稼ぐには専門的なスキルが必要
専門的なスキルを身に付けると、仕事の内容も難しくなりますが報酬も上がります。貴重なスキルであればなおさらです。
クラウドソーシングだけで生活できるくらい稼ぐには、専門スキルを身に付けていることは大きな条件でしょう。
ただ専門スキルがあれば絶対に稼げるというわけではありません。
それに伴い必要となる基本的なスキルが身についていないと、なかなか上手く稼げないということになってしまいます。
スキルがあると1案件あたりの単価も上がる
専門スキルに限った話ではなく、スキルと呼べるものがあると1案件あたりの単価を上げることができます。
スキルとは、客観的にみたときの自分の強みです。
強みがあればできることも増え、それに比例して単価も上がっていくのです。
クラウドソーシングで仕事をする上で、最低限必要なスキル
作業する上では必要なスキルはありませんが、「仕事をする」という視点でみると最低限必要なスキルはあります。
クラウドソーシングでは、この最低限必要なスキルがないと、人としての信用を失いかねません。
最低限必要なスキルは次の3つです。
・自己管理能力
・インターネットを使うスキル
どのようなスキルなのか、なぜ必要なのか、順番に説明していきます。
ビジネスマナー
ビジネスマナーとは簡単にいうと、相手に敬意を払い失礼のないように振舞うことです。
失礼な振る舞いとしては、不躾な言葉遣い、深夜に連絡する、返信しない、などが当てはまります。
失礼な振る舞いが一つあるだけでも、クライアントからの印象は悪くなります。
クラウドソーシングという相手の顔が見えない場所だからこそ、ビジネスマナーが重要なのです。
自己管理能力
クラウドソーシングで働く上で必須スキルといえるのが、自己管理能力です。
自己管理能力とは、スケジュールや作業進捗の管理など、自分の時間を管理することです。
会社員だと会社や上司が仕事を管理してくれますが、クラウドソーシングでは全て自分で管理しないといけません。
管理しきれないと、納品が遅れたり、最悪の場合キャンセルということになり信用を失うことに繋がるのです。
自己管理能力の一つとして、確定申告もできるようにしましょう。
インターネットを使うスキル
ここでいうインターネットを使うスキルとは、難しいことではなくスマホやパソコンを日常レベルで使えることです。
クラウドソーシングは全てオンラインで完結します。
ダウンロードの仕方からメールまで、超基本的なことですができて当たり前の世界なので、このスキルがないとそもそもクラウドソーシングで仕事をすることができません。
クラウドソーシングで稼ぐのに身に付けたいスキル
クラウドソーシングでより多く稼ぐのには、最低限のスキルだけでは足りません。
より稼ぐため身につけておいきたいスキルは、以下の3つです。
・レスポンスの速さ
・提案力
この3つを全て身に付けると、クラウドソーシングで他人と差をつけることができます。
順番にご紹介します。
営業力
営業力とは、自分の長所や強みを効果的に相手に伝えるスキルです。
他の人に比べて自分が優れていることを伝えることが出来れば、より高額な案件を獲得できます。
自分の強みを探したい時は、客観的な視点を持って自分を見てみましょう。
それでも自分の強みが分からない時は、即納品など、時間を使えることを強みとして伝えてみてください。クライアントが一番に求めるのが速さだった場合、採用の確率がぐんと上がります。
レスポンスの速さ
指示をしたのに返事がないと、しっかり理解できているのか不安になりませんか?
クライアントも同じ気持ちです。レスポンスが速いとクライアントの安心感につながります。
クラウドソーシングの場合は主にメールの返信があてはまりますが、やりとりがスムーズに運ばれるだけでかなりの好印象です。
5分以内に返信するのが理想ですが、遅くとも1時間以内であれば大きな問題ではないでしょう。
提案力
営業力とレスポンスの速さからもう一歩踏み込んだスキルが、提案力です。
クライアントからの指示に従うだけのイエスマンでも悪くはないですが、ディスカッションができればより好印象につながります。
そこで提案力が必要になります。
提案力とは、相手の望むものに対しての意見、改善点、追加点などを伝えることです。場合によっては、望むものに対して別のルートを提案することもあります。
補足:プロフィールを充実させよう
クライアントはメールの文面だけで仕事を依頼するか決めるわけではなく、プロフィールも参考にします。
プロフィールの充実は案件を呼び込むのです。
プロフィールはただ闇雲に書けばいいというわけではなく、「この人なら信用できる」と思わせることが大切です。
どんな人間なのか、何をしてきて何ができるのか、分かりやすく効果的に記載しましょう。
専門的なスキルが必要な仕事
クラウドソーシングで生活できるくらい稼ぐには、専門的なスキルが必要だとお伝えしました。
ここでは、専門的なスキルが求められる仕事を5つご紹介します。
・翻訳家
・動画編集
・ウェブデザイナー
・プログラマー
他にもたくさんありますが、今回は比較的案件も多く、クラウドソーシングで稼いでいくのに適した仕事を選出しています。
ライター
ライターは文章を書く仕事です。
レビューや口コミ投稿などもライティングに含まれますが、今回は職業として稼ぐライターについてお話しします。
ライターに求められるスキルは、読者の疑問を解決しつつ、分かりやすい文章を書くことです。
さらに専門的なスキルでいうと、SEOライティングというものがあります。
SEOライティング
SEOとは、検索エンジン最適化といって、何かを検索した時に上位に表示されることです。
SEOライティングに必要なスキルは、検索した人の疑問に的確に答えつつ、考えていることを先読みすることです。
翻訳家
ライターより稼げる可能性が大きいのが翻訳家です。
外国語を扱うので、一般的なライティング案件よりは相場が高いです。
翻訳家に必要なスキルは、外国語の習得と意訳力です。
翻訳家に求められる外国語の習得度合いは、英語でいうと英検準1級、TOEIC850点以上のレベルです。
意訳力は、質の高い翻訳をするのに必須のスキルで、翻訳するものの分野によって言葉遣いなども変える必要があります。
動画編集
動画編集は近年副業としても人気の仕事です。
動画を制作するのではなく、カットやテロップなどを施す作業のことを指します。
動画編集に必要なスキルは、専用のソフトを扱う力とセンスです。
専用のソフトは指定されることもあり、「 Final Cut Pro」「Adobe Premire Pro」の2つがよく指定されます。
動画編集において何より大切なのは、センスです。
センスがあれば、多少技術が追いついていなくても工夫で質の良いものを作ることができます。
webデザイナー
webデザイナーは、ウェブサイトの配置、色彩、デザインなどを考える仕事です。
webデザイナーに必要なスキルは、専用ソフトを扱う力とコミュニケーション能力です。
専用ソフトはデザインの過程で扱うことが多く、「Adobe Illustrater」「Adobe Photoshop」などがよく使われています。
クライアントの求める形に完成させるのに必要なのが、コミュニケーション能力です。
コミュニケーションの回数も多く、適切なヒアリングが求められます。
プログラマー
エンジニアとも呼ばれていて、この中で一番稼げるのがwebサイトなどを制作するプログラマーです。
稼げるということは、習得難易度の高いスキルが必要ということでもあります。
プログラマーに必要なスキルは、web言語を扱う力(コーディング)です。
web言語には「HTML」「CSS」「Java」「PHP」など様々な種類があり、基本的にはいくつかを複合的に使用します。
クラウドソーシングで稼ぐのに役立つスキル検定
クラウドソーシングで稼ぐには、より高額の案件を受注できることが一つの条件です。高額の案件を受注するまでには、一般的に多くの実績が必要となります。
実績を積まずに単価を上げるには、クライアントに自分のスキルを明確に提示する必要があります。
そこで自分のスキルを可視化してくれる、スキル検定です。
ここでは、クラウドソーシングで稼ぐのに使えるスキル検定を5つご紹介します。
・webライティング技能検定
・ほんやく検定
・ウェブデザイン技能検定
・日商プログラミング検定
前の段落でご紹介した仕事とも結びつきが強いので、ぜひ参考にしてください。
ビジネス事務検定
ビジネス事務検定は、事務ツールの操作スキルとビジネスマナー(コミュニケーション)の能力を測る検定です。
大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークス上で提供されている検定で、無料で受けることができます。
合格するとクラウドワークスのプロフィールに合格表が表示され、関連会社のビズアシからのスカウトが優先的に届くようになります。
クラウドワークス以外でもアピールポイントになり、しかも無料なので、受けておいて損はありません。
Webライティング技能検定
webライティング技能検定は、文書作成の技術やビジネスマナーの能力を測る検定です。
一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会が提供する検定で、受験料6000円(税込)がかかります。
この検定に合格すると、ライティング技術の証明に加えて、大手クラウドソーシングサイトのランサーズでクライアントに紹介してもらえたり、サグーワークスでは報酬が上がるなど、他にも様々な特典があります。
有料ではありますが、ライターとして稼ぐのであればもってこいの検定です。
ほんやく検定
ほんやく検定は、英語の実践的な実務翻訳の技能を測る検定で、読解力や表現力も求められます。
日本翻訳連盟が提供している検定で、基礎レベルと実用レベルがあります。レベルによって受験料は異なり、4400円〜13200円かかります。
クラウドソーシングで活用する分には基礎レベルでも十分だと思いますが、ある程度自信がついてきたら実用レベルにも挑戦してみましょう。
より高額な翻訳の案件を獲得するのに、この検定が力を貸してくれることは間違いありません。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、ウェブサイトのデザインの実用的な能力を測る検定です。コーディングのスキルではなく、デザインのセンス的なところが問われます。
インターネットスキル認定普及協会の提供する検定で、国家資格です。1級から3級まであり、それぞれ学科試験と実技試験で別々に受験料がかかります。
合格すると、webデザインの世界で幅広くアピールすることができます。
1級と2級にはそれぞれ受験資格が設けられているので、まずは受験資格のない3級を目指しましょう。3級の合格率は6〜7割なので、しっかり勉強すれば合格は難しくないです。
日商プログラミング検定
日商プログラミング検定は、プログラミングの基礎知識だけでなく、論理的思考力や課題解決能力などを幅広く測る検定です。
簿記検定なども取り扱う日本商工会議所が提供する検定で、4つのレベルがあり上2つのレベルには実技試験もあります。
受験料は一番低いもので3300円、レベルが上がるにつれて1100円ずつ上がっていきます。
クラウドソーシングで仕事をとるなら、下から2つ目の「BASIC」レベルの受験をオススメします。
初心者にオススメのクラウドソーシングサイト
いざクラウドソーシングを始めようと思っても、クラウドソーシングサイトは無数に存在します。
そんな時に、登録しておけば間違いないサイトが2社あります。
・ランサーズ
なぜこの2社が間違いないのか、オススメのポイントも合わせてご紹介します。
クラウドワークス
クラウドワークスは、国内シェア1位のクラウドソーシングサイトです。200種類以上の案件があり、ユーザー数は300万人を超えます。
とにかく案件が豊富なので、初心者でも簡単に仕事が見つかります。
またサポート体制も充実しているので、初めてのクラウドソーシングに最適です。
ランサーズ
ランサーズは、クラウドワークスについで国内最大級のクラウドソーシングサイトです。
利用満足度1位で、初心者には嬉しい無料のサポートも充実しています。
案件数の豊富さはもちろんですが、クラウドワークスに比べると専門分野において難しい案件がやや多いのが特徴です。
専門的なスキルを持ち合わせていれば、ランサーズの方が稼げる可能性はあります。
まとめ
クラウドソーシングで稼ぐのにスキルは必要ありません。
ただし、大きく稼ぎたいなら専門スキルを身に付けましょう。
月にどのくらいの金額を稼ぎたいかで、スキルの必要不必要は変わってきます。
どんな目標金額であれ、最低限必要なスキルは身に付けておきましょう。クラウドソーシングに限らずどこでも役に立ちます。
まずは登録から始めてみましょう!
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