「クラウドソーシングの納期に遅れそうで焦っている…」
「納期に間に合わなくなった場合、どうすれば良いの?」
「納期に遅延した場合、罰則やペナルティはあるの?」
この記事を読まれているあなたは、こんな悩みを抱えているかもしれません。
そこで今回は、クラウドソーシングで納期トラブルが発生した場合の対処法や納期遅れの場合のペナルティなどについて、徹底解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
クラウドソーシングで納期に間に合わない時の対処法
クラウドソーシングで仕事をする上で、「納期をしっかりと守る」ことは非常に大切です。
しかし、体調を崩したり、事故に遭うなどといった理由で、予定通りに業務を進められない事態が発生することもありえます。
ここでは、「納期に間に合わない」と思った時に、まずして欲しい対処法について説明していきます。
納品可能な日時を算出する
まずはじめにして欲しいことは、「納品可能な日時を算出する」ということです。
予定通りに作業が進まないと、人は誰しも焦りだします。
しかし焦ると、余計に作業はうまくいかなくなります。
まずは気持ちを落ち着けて、提出までにあと何時間が必要なのか、計算するようにしましょう。
落ち着いて考えてみると、意外と間に合うケースも多いです。
すぐに連絡をする
納品可能な日時を算出した後にすることは、「すぐにクライアントに連絡する」ということです。
「納期に間に合わなかったらクライアントに怒られるかも」と不安になり、ギリギリまで粘って作業するという方がいます。
しかしクライアントは「納期に間に合わない」という事実を早急に把握したいと思っています。
「納期に間に合わないかもしれない」と思った時は、すぐにクライアントに連絡し、今後の案件の進め方をどうするか相談してみましょう。
クライアントに相談する場合は、以下の2点を必ず書いて送るようにしましょう。
・納品可能な日時を提示し、クライアントの指示を仰ぐ
「納期に間に合わない」ということは、基本的にあってはなりません。
しかし早めに連絡をする人と当日に相談してくる人ではクライアントの印象は大きく変わります。
早めに連絡をくれるということは、むしろ「納期をしっかりと考えている」ということです。
もし「納期に間に合わないかもしれない」と感じた際は、早めに連絡をするようにしましょう。
また、不慮の事故や身内の不幸などで、急遽仕事が中断してしまうこともあります。
先の予定が見通せない時でも、早めにクライアントに報告をしておくことは大切です。
クラウドソーシングで納期に遅れた場合はどうするべきか?
納期に遅れることをクライアント側に伝えた後、クライアントは大きく分けて、以下の二つのどちらかを選択することになります。
・仕事の継続は困難とみなし、契約を打ち切る
ここでは人気のクラウドソーシングサービスである「Crowd Works(クラウドワークス)」を例に、クライアントと相談した後に、あなたがしなければならないことについて説明していきます。
契約を変更する場合は、条件変更リクエストを送る
納期に遅れることをクライアントに伝え、納期を延長し、作業を継続することになった場合、契約内容を変更する必要があります。
契約内容を変更する場合は、「条件変更リクエスト」を使うことになります。
「条件変更リクエスト」とは、新たにクライアントと契約を結び直し、納期や報酬、作業内容などを再設定するというものです。
クライアントに手間をかけることになるので、できる限り使用しないようにするのがベストですが、もし条件変更になった場合は、きちんと再設定した納期に遅れることなく、提出するようにしましょう。
仕事の継続が困難な場合は、契約途中終了リクエストを送る
スキル不足や体調不良などやむを得ない理由で、仕事の継続が困難な場合があります。
継続が困難になった場合は、「契約途中終了リクエスト」を使用しましょう。
契約終了リクエストをクリックし、作業の継続が困難な理由を伝え、クライアントの承認を待ちましょう。
承認されれば、契約はなくなります。
もちろん報酬は、支払われない、もしくは減額となってしまいます。
また「契約途中終了リクエスト」は1週間経っても、クライアントから返答がない場合、同意がなくても、自動的に承認されるようになっています。
クラウドソーシングで納期遅れや契約破棄をした場合、罰金はあるの?
「クラウドソーシングで納期遅延や契約破棄をした場合、罰金やペナルティはあるのか」
と気になっている方もいるかもしれません。
結論から先にお話すると、納期遅延や契約破棄をしても、クラウドソーシングから罰金の支払いを求められたり、ペナルティを課せられることはありません。
しかしクライアントから低評価をつけられる可能性が高いので、今後の仕事に支障がでてきます。
できる限り、納期遅れや契約破棄はしないようにしましょう。
また、納期遅延や契約破棄をしようとした場合、クライアントから多額な違約金を支払うように求められるケースもあります。
こういったケースは、違法なものが多いので、「おかしいな」と感じたら、クラウドソーシングのカスタマーセンターなどに問い合わせるようにしましょう。
クラウドソーシングにおける納期とは?
クラウドソーシングに掲載されている案件には、大きく分けて、
・「タスク形式」
・「プロジェクト形式」
の3つの形式があり、どの形式にも「納期」は設定されています。
しかし形式によって、納期の意味合いは若干、異なっています。
ここからは、形式毎に、納期の違いについてみていきます。
コンペ形式・タスク形式の納期について
コンペ形式の案件は、一般的なコンペと同様、設定された締切日までに、自分の考えたアイデアを提案したり、ロゴデザインを応募するといった形式です。
期限を過ぎれば、自動的に応募ができなくなります。
そのため、コンペ形式の場合は、「納期」というより「応募期限」と説明した方が分かりやすいかもしれません。
タスク形式の案件は、募集されている内容に沿って応募画面がすでに構成されているため、指示に沿ったかたちで直接入力し応募するというものです。
口コミやアンケートといった比較的に簡単な案件に多い形式となっています。
タスク形式の案件も、コンペ形式同様、応募期限を過ぎると、自動的に入力ができなくなりますので、絶対に応募したいと思っている案件に関しては、締め切り日をしっかりと確認しておくようにしましょう。
プロジェクト形式の納期について
注意が必要なのは、「プロジェクト形式」です。
プロジェクト形式とは、応募をし採用されると、クライアントと納期や作業内容を確認します。
そして納期などが確定した後、納期までに作業をするという形式です。
そのため、「プロジェクト形式」の場合、納期を守らなければ、クライアントに迷惑をかけることになります。
プロジェクト形式は、特に「納期を守る」ことが大切になってくるのです。
クラウドソーシングで納期トラブルが多い理由
ネットで、仕事のはじめからおわりまでの全ての手続きを簡単に進められるクラウドソーシング。
案件を発注する側にとっても、受注する側にとっても、クラウドソーシングは便利なサービスである一方、「納期遅れ」といった納品トラブルが多いのも現状です。
なぜクラウドソーシングでは納期トラブルが多いのでしょうか。
理由は、「クラウドソーシングの契約は、リアルの案件の契約と同じである」という感覚がワーカー側に薄いことにあります。
クラウドソーシングの場合、連絡方法は基本的にメールやチャットのみなので、納品できなくても、対面で叱責されることはありません。
そのため、クラウドソーシングの仕事を後回し、納期に間に合わなければ連絡をしないというケースが多いのです。
しかしクラウドソーシングは、「評価制」をとっています。
納期遅れになった場合、悪い評価がプロフィールに残ります。
クライアントは悪い評価の人より良い評価の人に仕事をしてもらいたいと考えますから、受注率は結果的に下がります。
クラウドソーシングで「稼いでいきたい!」と考えている方は、まずは納期通りに提出することを心がけてください。
クラウドソーシングで納期遅れを回避する方法
クラウドソーシングで仕事をする上で、「納期遅れ」は絶対に避けなければなりません。
では、納期遅れを回避するためには、何をすればいいのでしょうか。
ここでは、クラウドソーシングで納期遅れを回避する方法について説明していきます。
募集文の内容を鵜呑みにしない
方法の1つ目は、「クライアントが提示している目安の時間を鵜呑みにしないこと」です。
クラウドソーシングにはたくさん案件が掲載されており、募集文を読むと、「10分でできる簡単ワークです」といった作業の完遂までにかかる平均時間を明記しているものも多くあります。
しかし募集文に記載されている作業時間は、あくまで「クライアントが予想した作業時間」です。
ワーカーの実際の作業時間と一致するとは限りません。
募集文に書かれてある目安の平均時間はあくまで参考程度にとどめ、「自分ならどれくらいで作業できるだろう?」という予想することが大切です。
また、実際に作業してみて自分はどれくらい作業に時間がかかったのかを測っておくことも、重要なことです。
自分の作業ペースを自覚することができ、次回以降の受注時に役立てることができます。
契約前にしっかりと打ち合わせをする
クライアントとの契約に入る前に、案件の内容について入念に打ち合わせしておくことも大切です。
クライアントによっては、情報を公に公開したくないといった理由から、募集文に詳細を記さず、採用された者にだけ具体的な依頼内容を提示するということがあります。
詳細な依頼内容を読んで、「思っていた内容と違うな…」と感じたり、「作業量が多い…」と感じた時は、変更後の内容で受注するか、もう一度考えるようにしましょう。
・「納期に間に合いそうか」
・「自分にできる内容なのか」
の3点を特にチェックし、もし難しいと感じた時は、正直にクライアントに事情を打ち明けるようにしましょう。
契約前ですから、クライアントも理解してくれることが多いです。
納期は具体的に提示する
納期を決める際、感覚的な言葉で伝えるのは避けてください。
例えば、「早めに提出します!」と伝えても、早めの感覚は人それぞれです。
早めを1週間と捉えてる人もいれば、3日程度と捉えている人もいます。
クライアントの思っていた時間よりはやくに納品できていれば問題はありませんが、逆の場合、納期トラブルに発展することがあります。
必ず、「○日中」といったかたちで、具体的に納期を決めるようにしましょう。
また、「月末までに」や「今週中に」といった表現も注意が必要です。
クラウドソーシングで働く方は、土日も関係なく働いているという人がいます。
しかしクライアントが企業であった場合、土日は休んでいるというケースが多いです。
今週中と伝えた時、日曜までのつもりで作業していたはずが、クライアントは金曜までと捉えていたとなると、納期遅れのつもりはなくても納期遅れになることがあります。
クライアントの休日や就労時間なども考慮して、納期を決めるのがベストです。
納期に間に合わない原因を考える
頻繁に納期に間に合わなくなってしまうという方は、日々の仕事のやり方に問題があるのかもしれません。
なぜ自分は納期に間に合わないのか、自己分析をし、改善していくことが大切です。
ここでは、納期に間に合わなくなる原因について紹介していきます。
スケジュール管理ができていない
まず第一に考えられる原因は、「スケジュール管理ができていない」ことです。
一度に大量の仕事を引き受けたり、納期ギリギリまで作業に取り掛からないということはありませんか?
また、作業時間の見積もりが的確にできていないという可能性もあります。
仕事を引き受けた場合は、手帳やスマホのスケジュール管理アプリを使って、自分はどれくらいの作業をしなければならないのか、可視化できるようにしましょう。
また、はじめに立てた見積もりと違うと感じたら、すぐにスケジュールを調整することが大切です。
クライアントからの連絡に気づかない
クラウドソーシングの場合、連絡方法は基本的にメールやチャットのみになります。
そのためクライアントからの連絡に気づかないと、スムーズに意思疎通ができず、作業に支障をきたすことがあります。
メールやチャットツールなどを利用している場合は、メッセージにすぐに気づくことができるよう、通知設定をしておきましょう。
またスマートフォンアプリなどがあるものはダウンロードしておくと、気づきやすくなるので、おすすめです!
仕事に時間がかかりすぎている
高度なレベルを求められる仕事の場合、報酬は高くなる傾向にありますが、初心者がやると、色々と調べながらの作業になるため、結果的に大幅な時間を費やしてしまうことがあります。
無理はせず、自分にできる仕事から徐々に作業をしていくことが大切です。
仕事を引受ける際は、時給換算をすることがおすすめです。
例えば、5000円の仕事を引き受ける場合、5〜6時間くらいでできるものにしましょう。
自分のスキルと仕事内容の差が大きくなればなるほど、その分、ひとつの仕事の作業時間がかかり過ぎて、納期に間に合わなくなることがあります。
体調を崩しやすい
クラウドソーシングで仕事をする際は、体調管理にも気を配る必要があります。
会社であれば、体調を崩した際は、有給を使って休むことができ、あなたの作業を同僚が代わりとなって、やることができます。
しかしクラウドソーシングの場合、基本的に作業をするのは「ひとり」です。
休んだ分の作業も、収入も、自分の力で取り返さなければなりません。
体調不良を完璧に防ぐことは難しいですが、予防を心がけることは可能です。
睡眠をしっかりととることやバランスの良い食事を摂るようにしましょう。
まとめ
クラウドソーシングで仕事をする上で、「納期をしっかりと守る」ことは非常に大切です。
しかし予定通りに業務を進められない事態が発生することもあります。
もし「納期に間に合わない」と分かった時は、以下の3つを必ずするようにしましょう。
・すぐに連絡をする
・納期の延長か、契約の打ち切りになるのか、クライアントに相談する
できる限り、クライアントに迷惑を掛けないよう迅速に対処することで、あなたの印象は変わってきます。
この記事がみなさんの参考になれば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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