「クラウドソーシングはサラリーマンでも稼げるの?」
「忙しいので、なるべく短い時間で大きな収益を生み出したい」
最近では、サラリーマンの副業としてクラウドソーシングが注目を浴びています。
しかし、残業や休日出勤などで副業できる時間が限られる中、どのようにクラウドソーシングを最大限に活用するかがカギを握っています。
今回は、クラウドソーシングをサラリーマンが徹底的に活用する方法を紹介します。
クラウドソーシングは受注で収入アップを目指す方法が着目されがちですが、発注にも焦点を合わせてみることで収入を数倍に高めることも可能です。
サラリーマンがクラウドソーシングで稼ぐことは可能
クラウドソーシングで稼ぐことはできるのか、という疑問に対し、ネットでは賛否両論の意見があります。
しかし、サラリーマンだからこそクラウドソーシングを上手く活用しやすいと言えます。
クラウドソーシングで稼ぐためにはWebデザインやコーディング、プログラミングなどの知識・技術が求められますが、普段の仕事によって培われることも多いからです。
もちろん、クラウドソーシングは特別な業務経験がない方でも始めることができます。
事実、本業で技術を培うことが難しい執筆や編集が未経験でも、副業でたくさんの収入を得ているライターの方も少なくありません。
サラリーマンがクラウドソーシングで副業することは違法?
サラリーマンがクラウドソーシングで副業をする場合、その違法性が指摘されることもしばしばです。
結論から言えば、サラリーマンの副業に違法性はありません。
憲法22条には「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転および職業選択の自由を有する」という「職業選択の自由」があるからです(ただし公務員法で副業が禁止されている公務員は除く)。
一方で、勤め先によっては企業の就業規則や内部規定で副業が禁止されている可能性もあります。
上記の場合は法律には抵触しないものの就業規則に反するということで、副業が見つかった場合は何らかのペナルティを課されることもあるでしょう。
よって、サラリーマンがクラウドソーシングで副業するときは社内規定をよく確認し、あらかじめ上司に相談しておくことをおすすめします。
サラリーマンの副業にもおすすめのクラウドソーシングとは?
クラウドソーシングとは、特定のサイト内で仕事を外注したいクライアントと、仕事を受注したいワーカーをマッチングするサービスのことです。
サイト内ではクライアントが外注する仕事が一覧で表示されており、ワーカーは得意ジャンルや可能な仕事を見つけて応募します。
クライアントが採用するとワーカーは仕事を開始することができ、期限内に納品することで報酬を受け取れます。
クラウドソーシングには高度な仕事ばかりではなく、スキマ時間で簡単にできる仕事も多いことから、サラリーマンの副業としても人気を集めています。
WebライターやWebデザイナー、イラストレーター、プログラマーなどの職種が人気が高く、自分の得意分野を生かして働くことができます。
ここでは、簡単に代表的なクラウドソーシングサイトを紹介します。
どのクラウドソーシングサイトを使って良いか迷っている方は、ぜひ以下を参考にしてください。
初心者にもおすすめの「クラウドワークス」
クラウドワークスは、業界でも最大手に位置するクラウドソーシングサイトです。
初心者歓迎の仕事や手軽に始められるタスク案件が多く、特に初めての方に向いています。
案件の中ではライティング業務の種類が多く、ライター志望の人にとっては恵まれた環境と言えるでしょう。
専門的で高単価案件が多い「ランサーズ」
ランサーズは、クラウドワークスと並ぶ業界トップクラスのクラウドソーシングサイトです。
クラウドワークスと同様、業界でも非常に豊富な仕事があり基本的に受注に困ることはありません。
Webデザインやサイト制作など、どちらかと言えば専門的で高単価案件が多いため、初心者向けのクラウドワークスでじっくりと経験を積んでから利用することをおすすめします。
ライティング案件に特化した「サグーワークス」
サグーワークスは、ライティング案件に特化したクラウドソーシングサイトです。
一般的なクラウドソーシングサイトとは異なり、仕事は一括してサグーワークスが受注します。
そして、受注した仕事をサイト内に掲載する形で募集し、集まったライターに仕事を振り分ける仕組みです。
累計受注数を増やしたり、専用テストに合格することで会員ランクが上がり、徐々に文字単価が上昇していきます。
クラウドソーシングでサラリーマンの収入を高めるには受発注を使いこなすことが重要
クラウドソーシングでサラリーマンが成功する、あるいは高収入をゲットするには、受注だけではなく発注のシステムも使いこなすことが大切です。
ネット上では、クラウドソーシングを利用してもなかなか稼げないという意見も少なくありません。
しかし、クラウドソーシングで稼げないケースは、ほとんどの場合において受注しか経験していないことが多いです。
クラウドソーシングでクライアントが外注する仕事の多くは、一般的な単価よりも低く設定されています。
では、サラリーマンの方がクラウドソーシングでどんな仕事を発注すれば良いのでしょうか。
答えの一つとして、ネットビジネスの外注が挙げられます。
たとえば、アフィリエイトを目的にブログを運営していたとしましょう。
サラリーマンの方が副業でブログを運営していても、時間的な制約から1日に1~2記事アップできれば上出来です。
一方で、クラウドソーシングを使って記事制作の外注を行えば、1日に数十記事をアップすることも事実上は可能です。
仮に1記事1,000円で100記事を外注するために10万円が必要だとしても、適切な執筆マニュアルやSEOルール、最適なリンク・タグ設定などを行っていれば1ヶ月~3ヶ月ほどで投資金を回収できます。
後は適度に記事を増やしていくだけでも十分に稼げるアフィリエイトサイトになります。
副業でWebライターの受注活動だけ行っていた場合、よっぽど高単価案件に恵まれない限り月々の副収入は2~3万円というところです。
それよりも受注と発注のシステムを上手に併用する方が、短時間でより大きく稼げるようになります。
クラウドソーシングをサラリーマンが活かす方法【まずは受注から】
クラウドソーシングをサラリーマンが活用するには、まず受注活動から始めることが基本です。
発注よりも先に受注から開始する理由は、適切な発注を行うために業務経験の有無が大きなカギを握っているからです。
クラウドソーシングの受注者は初心者や業務経験のない人も多く、どんなにささいな仕事でもマニュアルや仕様書を提供することが欠かせません。
適切なマニュアルや仕様書を作るためには、一度でもその業務を経験しておく方が何かと便利です。
また、受注者の仕事の進め方ややり取りの方法も実体験として理解しており、発注時にスムーズに仕事が進めやすくなります。
受注時は稼ぐ機会よりも実績と経験を積む期間
クラウドソーシングで受注を行う際は、期待するほどの単価をもらえないことも少なくありません。
よって、受注時は稼ぐ機会よりも実績や経験を積む期間として考えておきましょう。
クラウドソーシングの平均的な単価の現状は、発注者となったときに大きな効力を発揮します。
クライアントから提供してもらうマニュアルは全て残しておく
受注者となると、仕事を行う前に様々なクライアントからマニュアルや仕様書をもらうはずです。
マニュアルや仕様書には非常に合理的な内容が記載されており、受注者にとっては貴重な勉強材料でもあります。
また、発注者になった際、今まで受け取ったマニュアルや仕様書を参考に自分なりの資料を作成することもできます。
納品物も含め、受注時に扱った資料類は残しておくと発注時に大いに役立ちます。
クラウドソーシングをサラリーマンが活かす方法【発注で大きく稼ぐ】
クラウドソーシングでサラリーマンが大きな収入を得るには、発注を活かすことが大切です。
発注時はクラウドソーシングの安い外注料が多大なメリットに生まれ変わるため、今までワーカーとして活動していた人の中にはクライアントとして働き方を変えるケースも珍しくありません。
クラウドソーシングの発注システムを活かすには、事前に「収入を生み出す種」を作っておかなければなりません。ネットビジネスの収入を生み出す種は、ブログやオウンドメディア、DM販売、電子書籍販売、note、動画配信など様々です。
上記で発生する業務の一部、または全てをクラウドソーシング上で発注することで、少ない労力で高額な収入を生み出すことができます。
単なる下請けでは稼げないし安定しない
サラリーマンがクラウドソーシングで稼ぐには、徐々に下請けから脱却することが必要となります。
たとえば、WebライティングやWebデザイン、プログラミングなどの一見高度な仕事も、徐々に仕事内容が制度化され新規参入のハードルも下がりつつあります。
自分にしかできない専門的な知識や技術を持つ場合は単価も上がりますが、マニュアル化しやすい業務ほど報酬のグレードは下がっていきます。
ネットビジネスなどを見ていると、上手に稼いでいる人は何かしらの情報発信、すなわち自分にしかできないことをしっかりと仕事にしています。
下請け業務は単なる受け身の仕事でしかないため、単価は減少傾向で安定もしません。
自分で発信することが増えるとチャレンジ精神も生まれる
現在はWebや動画、SNSなどを使い、誰でも情報を簡単に発信できる時代です。
さらにクラウドソーシングでは安く業務を外注することもできるため、より情報発信が行いやすくなったと言えるでしょう。
ブログや動画配信など、自分から発信することが増えることでチャレンジ精神も生まれます。
本業でも新しい仕事にチャレンジしたり、副業との相乗効果を求めるなどメリットも多く、サラリーマン生活がより豊かになるはずです。
本格的にクラウドソーシングを利用する前にサラリーマン時代に準備しておくべきこと
クラウドソーシングの副業である程度の収入を得るようになると、本格的なフリーランスとして活動する選択肢も生まれてきます。
フリーランスを本業にする場合、副業のときのような本業の収入の後ろ盾が期待できないため、事前にしっかりとした準備が必要です。
少なくともサラリーマン時代に以下の3つを準備しておくようにしましょう。
キャリアプランの構築
本格的にフリーランス活動を始める前に、「自分は将来どのようになりたいのか」というキャリアプランを設計しておきましょう。
サラリーマンを辞めるとなると、働き方や生活方法、収入額、安定性などが大きく異なります。
また、事業に失敗して復職する場合も相当な困難が付きまとうため、安定した収入のある副業の内にキャリアプランの設計を行っておくことが大切です。
健康保険の手続き
サラリーマンを辞めてから2年の間は、今まで加入していた会社の健康保険を継続できます。
継続した場合は保険料を全額自己負担しなければなりませんが、手厚い保障内容を継続して受けられる点がメリットです。
一方、サラリーマン時代の健康保険を解約し、国民健康保険に加入する方法も採れます。
国民健康保険に加入する場合は退職の翌日から14日以内に手続きの必要があるため、なるべく早く役所に出向くようにしてください。
年金の手続き
サラリーマンを辞めると年金の手続きも必要です。
今までの厚生年金とは異なり、フリーランスになると国民年金のみが適用されます。
国民健康保険と同様、退職の翌日から14日以内に役所で手続きを行わなければなりません。
年金はよく1階が国民年金、2階が厚生年金と言われます。フリーランスになると2階部分の年金が無くなるため、将来受け取れる年金額が減ることも視野に入れておくべきです。
サラリーマンがクラウドソーシングで副業する際は確定申告にも注意!
サラリーマンがクラウドソーシングで収入を得た場合、確定申告は絶対に忘れてはいけません。
副業で副収入を得た場合も同様です。
会社から給与を受け取っている場合、その他に収入を得る手段があると確定申告の必要が出てきます。
基準としては雑所得(クラウドソーシングや不動産所得、配当金などによる所得)が年間20万円を超えると、翌年2月16日~3月15日の間に確定申告をする必要があります。
クラウドソーシングで発生した所得の確定申告については、以下の記事で詳しくお伝えしています。
納税を怠ると課徴金や追加徴税のペナルティの恐れもあり、必ず事前に確認しておくようにしてください。
まとめ
クラウドソーシングをサラリーマンが徹底的に活用するためには、受注活動だけではなく、クライアントとして発注することも大切です。
クラウドソーシングは低単価で業務を外注できるため、コストメリットを活かしてネットビジネスなどの事業を拡大していけるでしょう。
副業で受注だけを行っていると作業できる時間が限られ、なかなか稼ぐことはできません。
他者に任せられる仕事は任し、自分はより重要な業務に集中することで収入を数倍に増やすことが可能です。
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